菜摘
瑠美子

ももこ

「昨日述べたが、今日はイベントが多い」
「野球は行くって聞いたんだけど、他は
どこへ行くのよ？」
「カメラ屋は行くね（笑）」

ももこ
菜摘

「やっぱり……」
「基本だ（笑）」

瑠美子
菜摘
ももこ
菜摘

「ここ、どこ？」
「市電の車庫の近くに来ている」
「どうして？」
「６月１０日は、『路面電車の日』だそうだ」

瑠美子
菜摘 

「で、ここへつながるわけね」
「車庫の中が見られることは、滅多にない」

菜摘

ももこ
菜摘

「大正時代、開業当時に走っていた市電の
復元車両だ」
「お客さんはあんな着物着て乗ってたのね」
「違うと思うが」

菜摘
瑠美子

「ドイツから贈られた車両だそうだ」
「時期的にぴったりね」

菜摘
ももこ

「純国産、バリアフリーの最新型車両」
「こういうのが大量に走ってたら便利なのに」

ももこ
瑠美子
菜摘

「なんのクイズ？」
「市電の塗装色を当てるらしいわ」
「…………わかるわけないだろ」

菜摘
瑠美子

「パンタグラフ。自分で動かすことができる」
「他にもいろいろ動かせたらしいわね」

菜摘
 

「さっきの塗装工場を裏から見ると、１両
塗装中だった」

菜摘
ももこ
 

「もう１編成、ドイツから来た車両がある」
「向こうで走ってたときの雰囲気を残すため、
車内の広告はドイツ語だらけ（笑）」

菜摘
 

「中から外を覗く。市電にテーブルが備え
つけてあるところに、違いを感じるな」

瑠美子
菜摘


ももこ
菜摘
 
 

「で、今度はどこ？」
「広島駅からほど近いところに、昔からの
カメラ屋が軒を連ねている一帯がある。
そこに行った」
「収穫は？」
「予想していたが……フィルムカメラ、それも
結構古い機種が多い。こちらの求めている
ものとは、少し違うな」

菜摘

「さて、球場に突入だ」

菜摘
瑠美子
ももこ
菜摘

「俺はこんなところから観戦」
「前に人さえいなければよさそうね」
「左にいるのは？」
「ユニフォームを着たキティだ（笑）」

菜摘
ももこ

「昼はこんな感じだ」
「カツは球場の基本なのね（笑）」

瑠美子

菜摘


ももこ

「カメラバッグをカメラバッグらしく使ってる
じゃない」
「仕切りがあって、自由に動かせる。荷物の
大きさに合わせてアレンジが効くところに、
実用性の高さを感じるな」
「昨日のが入ってる」

ももこ
瑠美子

「どーもくんだ」
「そういうイベントの日だったらしいわ」

菜摘

 

「ほぼ定刻通りにプレイボール。暑そう
なんだが、２階席が上にあって日陰で
観戦できた」

瑠美子
菜摘
 

「ホームランだ」
「ここから見ると、どれぐらい飛んだのかが
いまいちわからない」

菜摘

「打って欲しいところで打てない」